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配属先決定、社会人の洗礼を浴びる

配属先決定、社会人の洗礼を浴びる

ゴールデンウィークが終わった5月に、私の配属先が決定した。それはインテリア事業部だった。その時のメンバーには、秋田部長、小林課長代理、山口課長、木村さん、小林さん、穴田さん、菅原さん、中村さん、佐藤課長、岡部さん、事務の梅原さんがいた。ただ、何としても一人だけ名前を思い出せないのが気になる。現在では、人の名前をすぐに忘れてしまう自分だが、なぜか当時のメンバーの名前は鮮明に覚えている。

言われることがある、人はネガティブな経験を特に鮮明に記憶するものだと。自分の初めての会社が、あまり良い経験ではなかったのかもしれない。

先輩、穴田さんは冷たくで厳しかった

私は穴田さんの下で実地研修、いわゆるOJTを受けました。穴田さんは私と違い、転職組。元々大手コーヒーショップに勤務しており、20代後半で転職してきた。体を壊すまでの労働が理由だったらしい。ルートセールスは楽そうだと感じ、転職を決意したとのこと。穴田さんの指導は主に、彼のサポートや「見るより慣れろ」が中心で、彼は私をあまり気に入らなかったようだ。冷たく、しばしば叱られることが多かった。私も彼に対して心を閉ざしていた。
しかし、現在振り返ると、穴田さんは私を厳しく指導することで、社会人としての礼儀や態度を身につけさせようとしていたのだと理解できる。

エレベーター利用時の新人の心得

特に印象的だったのは、エレベーターのマナーに関するアドバイス。新人としては、エレベーター内で先輩が出るまでボタンを押し続け、自分は最後に出ることが礼儀だと教えられました。このことを知らなかった私は、部長より先にエレベーターを出た際、穴田さんから厳しく叱られました。しかし、今ではその経験が大切で、見知らぬ人とのエレベーター利用時でも、同様のマナーを守っています。そのような行動をする人は、しっかりと教育を受けたと感じられ、良い印象を持たれることが多いと感じています。

電卓を忘れたこと

毎週月曜の朝営業ミーティングを行うのだが、その時僕は電卓を忘れた。いますぐ電卓をとってこいと大声で𠮟られた。
当時はそんなことくらいでなんで怒られるんだと思う。しかし当時はパソコンもない時代、
営業マンは常に交渉時電卓で計算しなければなりません。また営業ミーティングは常に数字を扱う。
そのため、電卓がないと、仕事ができなのと同じだということだ。
この時叱られたことが記憶に残りこの後の仕事でも常に電卓を持ち歩くようになった。
また、カバンの中には電卓を忘れた場合を想定して予備の電卓も入れておくよになった

お酒の席で上司に酒をくむこと

飲み会は多くなかったが、飲み会の席でも僕はボーとしているような人間だった。正直飲み会の席は無礼講も許されると勘違いしてた。
しかし穴田さんから、『何ぼーとしているんだ、先輩にお酒をつぎにいくんだよ』といわれた。
結構これも冗談でなく真剣に怒られた。
僕は会社の飲み会は仕事でないと大きな勘違いをしていた。新人の方に忠告しておくが、
会社の飲み会も重要な仕事で残業なのだ。上司とこにゅケーションとうまくとる場所だし、ふだんなかなか接することができない部長などの上司に
唯一アピールする場所だといえる。

営業のテクニックなどは何一つ教わらなかった

当時の僕は営業の仕事は何たるかを理解していなかった。それにしてもだ、固定得意先の営業ということで配属されたが、
基本的なことは全部OJTだった。そしてこの会社では営業トークや、具体的なテクニック的なことはまったくといっても教わることはなかった。
この先自分は印刷業界のルートセールスにも短期間従事するのだが、この時も同じで、テクニックなことや根本的なことは一切教わることはなかった。
そもそもルートセールすなので、新規開拓とは違う、新規開拓の場合、相手に信頼されていないので。まず簡単なラポール、世間話からはいり
相手のニーズのヒアリングとなるのがオーソドックス。そのようなごく一般的な営業テクは僕が27歳の時転職した会社から教わるのだが
その間まったくもって営業テクを知らず、営業のことをしていた。成績があがるはずがないのである。

電卓を忘れた日

毎週月曜日の朝には営業ミーティングが行われていた。ある日、私は電卓を忘れてきてしまった。大声で叱責される羽目になった。その時は、なぜ電卓一つでこんなに怒られるのかと不満に思っていた。しかし、当時はパソコンが一般的ではなく、営業時には必ず電卓を使用して計算を行う必要があった。電卓が手元になければ、ミーティングでの数字の確認や計算ができず、仕事に支障をきたすことがある。この事件以降、私は常に電卓を持ち歩くように心掛けるようになった。さらに、もしもの時のために、カバンの中には予備の電卓も入れておくことにした。

飲み会でのマナー

会社の飲み会はそう頻繁にはなかった。しかし、私は飲み会でもうっかりと無関心な態度を取っていた。その時、穴田さんに「先輩のグラスが空いているのに、なぜお酒を注いでやらないのか」と真剣な顔で叱られた。飲み会は仕事時間外だからと言って、それが仕事ではないというわけではない。上司や同僚とのコミュニケーションを深める重要な場であり、普段話すことのできない上司にアピールするチャンスでもある。

営業のテクニックは教えてもらえなかった

私は当時、営業というものを理解していなかった。もちろん、固定得意先へのルートセールスに配属されることとなったが、基本的な技術や知識は全てOJTで学ぶことになった。しかし、この会社では、具体的な営業トークやテクニックを教える文化はなかった。私が後に印刷業界のルートセールスに従事することになった時も、具体的なテクニックや営業の基本を学ぶ機会はほとんどなかった。営業のテクニックや基本を真に学んだのは、27歳で転職した次の会社でのことだった。それまでの間、私はほとんど手探りの営業を続けていたのだ。