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2023-11-27

アルバイト

カメラ量販店の人間関係

仕事に慣れてくると、携帯電話や電話機関連の担当者として、お店側の人たちからも頼りにされるようになった。以前は怖いと思っていたお店のマネージャーからも「ありがとう」と言われるようになり、店の人たちに認められた感じがした。

また、私が携帯電話部門で初めての派遣社員として入社したが、競合するツーカーセルラーやIDO通信も、主に土日を中心にキャンペーンスタッフを動員するようになった。私は先輩として、そういったキャンペーンスタッフの若い人たちにもお店のことや仕事の進め方を丁寧に教えた。そうしたこともやりがいにつながった。

特に、キャンペーンスタッフには女性が多く、仕事中に女性と話すことは、この仕事を始めた時には考えてもいなかったことだった。ツーカーセルラーやIDO通信のキャンペーンの女性スタッフと話すことができ、それも楽しみの一つになった。特にIDO通信のキャンペーンの女性スタッフは可愛い子が多かった。僕に気をかけてくれる女性もいたが、結局それ以上の関係には発展しなかった。僕は社員のように売り場で働いていたので、キャンペーンの女性スタッフも競合メーカーの人というよりは、社員さんというような対応をしてくれ、非常に受けが良かったと思う。

2月からはTUKAセルラーやIDOのプロパー派遣店員も入店

12月までは電話機売り場でプロパー派遣として働くのは自分一人だったが、1月後半から他のキャリアの派遣店員も続々と入店してきた。まずTUKAセルラーの店員が入店してきた。彼女は僕より一つ年上だった。また、IDOからも一人、女性店員の斎藤さんが入店してきた。

僕は、店のことや販売の手続きなどを教えてあげることで、彼女たちと仲良くできた。最初はTUKAセルラーの女性に特に何も思わなかったが、一緒に仕事をしているうちに、少なくとも少しは彼女に好感を持つようになった。話の内容は主に仕事のことが中心だったが、それでも彼女との会話は楽しかった。決して恋愛に発展することはなかったが、僕にとっては異性と会話する大切な仕事の時間だった。

気になるTUKAの営業女性


僕がいつも気にかけていたのは、TUKAの巡回セールスの須藤さんだった。彼女は20代前半で、僕と同じか少し年上だったと思う。ショートカットがよく似合う美人だった。携帯電話売り場に挨拶に来るので、僕も競合メーカーの一員として挨拶し、色々と話す機会が増えた。プライベートのことは一切話さなかったが、仕事の話をする機会が多く、彼女のことを非常に意識するようになった。しかし、結局プライベートの話をする機会はなく、最後の日に電話で挨拶したのが最後だった。

その他の人間関係

他の派遣社員とは仕事が遅くなることが多かったため、最後の送別会以外では飲みに行くことはなかったが、みんな良い人ばかりだった。シャープの伊藤さんは、特にPCの知識が半端なく、フロアで伊藤さんに匹敵する人はいなかった。キャノンの中山さん、三洋電機の長谷川さん、富士通の男性、カシオの男性など、フロアには個性的な人ばかりいた。

そしてエプソンの佐藤君。佐藤君とは同年代で、同じ第二新卒者という境遇も似ていた。実は、佐藤君とは20年ぶりに、5年前にFacebookを通じて再会し、飲みに行ったことがある。佐藤君も結婚していたが、どうやら離婚歴が2回あるらしい。まだ保険会社で働いているが、収入的な問題もあり、週末は電気製品店で派遣店員として副業しているとのことだった。

まとめ

この仕事を選んだ理由は、とにかく50万円を稼いでセミナーに出ることだった。女性との仕事や出会いを特に期待していなかったが、今思うと、人生は予期しないところからチャンスが現れるものだと感じる。お店には女性も多く、仲良くなるチャンスもあったと思うが、自分はそれを見逃していた。どこかに、正社員ではなく単なる派遣社員だという劣等感があったのだと思う。その劣等感が原因で、チャンスを見逃していたのかもしれない。