2023-11-27
アルバイトロードサイド型K家電量販店での携帯電話販売勤務
配属された店舗について
僕が配属された店舗は、ロードサイド型の大型家電店舗でした。駅前のカメラ量販店とは雰囲気も全く異なりました。この大型家電販売店は地方からの進出がなく、社内の雰囲気は緊張感が少ないものでした。また、カメラ量販店にありがちな厳しさもありませんでした。平日はお客さんが非常に少なく、土日が売上を上げる主な時間帯でした。
この店には、僕と渡辺さんの二人で配属されることになりました。本来は一人での配属が通常ですが、渡辺さんは携帯電話に関して全く知識がなかったため、約1ヶ月間は研修として二人で配属されました。
渡辺さんとの衝突について
渡辺さんは非常に単純で、子供のような性格の大人でした。店にサンダルで来るなど、少し常識から外れた行動もありましたが、その明るさで店舗の社員とも上手くやっていました。
私は経験者としてこの店に来たので、売上を上げなければと自分にプレッシャーをかけていました。しかし、その思いが空回りしました。渡辺さんが接客中にお客さんの質問に答えられない場面があると、私はつい介入してしまい、渡辺さんが担当していた客を引き取ってしまうことが何度かありました。これにより、渡辺さんはついに私に対して怒りを爆発させました。
この時、私は自己反省しました。経験があるからといって、仕事ができると過信していたのです。確かに渡辺さんから見れば、私は自己中心的で嫌な人物に映ったでしょう。私は渡辺さんの気持ちを理解しておらず、自分が接客できると思い込んでいました。意図的に渡辺さんの客を奪うつもりはなかったのですが、結果的にそうなってしまいました。
この経験から、私は深く反省し、渡辺さんに謝罪しました。この経験はその後の仕事にも生かされました。他の接客や営業の仕事でも、2人で接客している時は、援護の合図がない限り、黙っているようにしました。たとえ商談や接客が上手くいかなくても、2人での接客時は出しゃばらないことを私のスタイルとしました。
渡辺さんから学んだ接客の極意
渡辺さんとは約1ヶ月間のみ一緒に仕事をしましたが、彼から接客の極意を学びました。実は渡辺さんは携帯電話販売は
初めてでしたが、過去に冷蔵庫などの家電製品の販売をしており、その際にはトップの実績を誇っていました。これは正直信じられないことでしたが、渡辺さんは子供のような性格で人とすぐに打ち解けるため、意外と接客が上手でした。
渡辺さんが教えてくれたことの一つは、「お客様を迷わせてはいけない」ということです。お客様がA、B、Cの3つの商品の中から選ぶ際、迷ってしまうと購入を決められずに店を出てしまうことがあります。そのため、販売員としては「Aが最適です」と強く推薦することが重要です。これは確かにその通りだと感じました。私自身も購入意欲がある時でも、多くの選択肢に迷ってしまい、結局何も買わずに店を出ることがあります。
また、私の接客方法も見直す必要があると感じました。私はお客様に全てを説明することが最善だと考えていました。つまり、A、B、Cの商品があれば、それぞれを詳しく説明し、比較して違いを説明していました。しかし、これが逆にお客様を迷わせる結果になってしまうことがありました。時には渡辺さんのように、「これが一番良いです」とお客様を迷わせないようにすることが大切だと学びました。